こんにちは。YASUです。
本日は目線を変えてのブログ投稿です。
皆さんは「殺処分」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
殺処分とは、主に動物(今回は犬猫をターゲットとする)を対象に、不要物として処分されることを指します。
もしこれをみてくれているあなたが、
実際に動物を飼っていたり、あるいは大好きだったとしたら、
ありえない話ですよね。
でもそれが実情なのです。
この「社会問題を解決したい」というのが僕のビジョンです。
動物に置ける社会問題はこれ以外にもたくさんあります。
それらすべてを人生をかけて解決していきたいと思っています。
今回はそんな殺処分に関しての実情とその解決策について説明していきます。
全国の殺処分推移について
ご周知のことだと思いますが動物の殺処分(ここでは主に犬・猫を対象)が日本では行われております。
ここ数年の環境省のデータを見ると全国的に減少傾向ではあるがまだまだ0には遠いのが現状です。
これを減らしていく→0にしていくにはどうすればいいのか。
皆が共通理解をもつ必要があります。
なぜ殺処分があとを経たないのか?
なぜ後をたたないのか。
端的に言います。保健所に預けにくるものがあとを経たないからです。
グラフを見ていただければわかると思うが年々減少傾向にあります。
しかし0ではありません。
年々保健所に預けるのにも若干の規制がついてきているのと、
本当に保健所に預けるのかを細かく問うことが多くなってきたので若干減少してきてはおります。
元飼い主が犬や猫を保健所に預けにくるのにはいくつかの理由が考えられます。
- 自身が高齢になり面倒が見れなくなった。
- 上記を理由に預かったが自身ら(その預かった側の者)も面倒を見たくない。
- 大きくなって可愛くなくなった。
- 引っ越しにより飼えなくなった。
- 臭い
- うるさい
などなどこれ以上にもたくさんあるでしょう。
しかし全てにおいて言えることがあります。
それは、
「全て人間の勝手な都合だということ」
動物らにはなんの罪もありません。
このような無責任で非道な飼い主がいなくならない限り殺処分は永遠になくなりません。
保健所に預けるとどうなるか
これも周知のことだとは思います。保健所もしくは動物愛護センターにて一定期間保護され、
- 飼い手が見つかれば譲渡。
- 見つからなければ殺処分。
2つに1つです。
また保護期間が一般的に1週間とされており(状況による)殺処分となる可能性が極めて高い。。
恐ろしいことに
「飼い主はこの事実を知っているにも関わらず保健所に預けにきます。」
今は幸いSNSが普及し、呼びかけてくれる方なども増えたため譲渡の数が伸びてきています。
今後はより多くの方が同様のことをしてくれる世の中がくることを祈るばかりです。
保健所における殺処分の実状
保健所とは全国47都道府県にあり動物の「保護」、「里親探し」、場合によって「殺処分」を行なっております。
多分勘違いしてる人はいないと思いますが、
保健所ではまず動物を一時保護はしますが、ずっと保護してくれるわけではありません。
一定期間保護をし、引き取り手が来ないと判断されれればその日にでも殺処分の対象となります。
保健所で動物の殺処分が行われることはご理解いただけたでしょう。ではどのような手順で行われるのだろうか。※一定期間保護されたが里親の見つからなかった犬猫たちが対象
- 犬は柵で追い詰められながらドリームボックスと呼ばれる狭い部屋に数匹追い込められる。猫は小さな鉄の箱に1匹ずつ運ばれその後ドリームボックスに運ばれる。
- 殺処分には二酸化炭素ガスが使われ、犬や猫はもがき苦しみながら数分で窒息死に至る。なかには、苦しみのあまり歯を食いしばり過ぎて、口から血が出ている子も。
- 犬の場合はドリームボックスの床が開き、機械的に焼却炉へ運ばれる。猫は鉄の箱から一輪車に載せ替えて焼却炉に運ばれる。 焼却炉では高温で一気に燃やされる。この時、ドリームボックス内で死にきれなかった子は、生きたまま焼かれる。
- そして、真っ白な灰となった遺骨は産業廃棄物(ゴミ)として処分される
よく「殺処分は安楽死」と言われますが、全くそんなことはありません。
皆もがきながら、中には歯をくいしばることで血を出しながら死んで行く子もいます。
この現状を理解した上でもあなたは保健所に預けにいきますか??
殺処分て誰がするの?
答えは「保健所の職員」です。
数日間飼育することから部屋に誘導することからガスを出すことから死体の処分まで。
こんなことやりたくてやり人なんていると思いますか?いるわけありません。
職員の中には動物らを助けたい思いから獣医さんになった人もいます。
「どうか尻尾を振らないでくれ」
「来世では幸せになってくれよ」
「ごめんよ、ごめんよ。。」
様々な思いはありますが、皆「申し訳ない気持ち」でボタンを押します。
1つのボタンを押すだけで多くの動物を殺すわけですが彼らの罪悪感はとんでもないものだと思います。
飼い主の心無い非道な行動により他人が手をくださざるを得ない。
飼い主に言いたいです。
「自分で処分する勇気がないからって他人に処分させるな。」
日本におけるペットショップとブリーダー
皆さんは犬や猫を飼おうと思ったらどこにいきますか?
おそらくほとんどのかたはペットショップと答えるでしょう。
そう思うのも当たり前っちゃ当たり前ですが、僕はペットショップがなくなれば殺処分は限りなく0に近づくだろうと確信しています。
故意に増やすことをしなければ亡くなる命も少なくなる。当たり前です。
ペットショップで並んでる子達
ショーウィンドウ越しにみる子犬たち。本当に可愛いですよね。
そう思うのは僕も同じです。
しかし実状を知ってしまった今、可愛い以外の感情も同時に浮かんできます。
「この子たちの親って今どうしてるのかな?」
全員が全員不幸な犬生を送っているとは思いませんがほとんどの確率で
「繁殖犬」として産めなくなるまで人間に利用されます。
そんな現状を知った上でペットショップへまたいきたいと思いますか?
繁殖犬とは
子犬を産むために飼われているお母さん犬やお父さん犬のことです。
よく耳にする「ブリーダー」によって繁殖させられます。
ここまでだとブリーダーのイメージがすごく悪いように思えますが、
優良なブリーダーももちろんいます。
繁殖には本来犬種ごとの特徴や性質のほかにも、栄養学、遺伝学など様々な知識が必要になってきます。
こうした知識にもとづいて計画的に子犬をうませているのが本来のブリーダーであり、「シリアスブリーダー」と呼ばれます。
ではペットショップに並んでいる子犬や子猫はそのシリアスブリーダーによって育てられたんだ。と考えるかと思いますが、シリアスブリーダーによって育てられた子犬子猫らがペットショップに並ぶことはまずありえません。
必ず育てた子犬を大切に扱ってくれそうな方だけに直接譲るためです。
ではペットショップのショーウィンドウ越しにいる子犬子猫らはどうやって、誰の手で育てられのでしょうか??
「パピーミル業者」と「悪徳ブリーダー」そして「引き取り屋」
一般にペットショップに並ぶ子犬子猫らは「パピーミル業者」によって育てられショーウィンドウに並んでいます。
「パピー」というのは子犬のことで、「ミル」が工場、つまり「子犬生産工場」となります。
「パピーミル」では人気がある犬種の繁殖犬を何十頭も飼っていて、特別な知識も愛着もないままに、繁殖犬たちに子犬をどんどんうませています。
実は子犬を繁殖するためには特別な試験も資格も必要なく、役所で書類を提出するだけで繁殖をはじめられるのです。
そのためただお金儲けのためだけに犬を繁殖する人が増えてしまったのです。
パピーミル以外にも「大量生産」はしないものの趣味やお小づかい稼ぎが目的のブリーダーなどがいます。
これがいわゆる金目的の「悪徳ブリーダー」です。
現在、動物保護団体の保護シェルターにいるほとんどの犬が、こうした繁殖犬であるといわれています。
目の見えない犬、耳の聞こえない犬、片足のない犬、薄汚れて毛が絡みぼろぞうきんのようにみすぼらしい姿の純血腫の犬たちがそこには多く存在します。
いったいどうしてこのような状態になったのでしょうか。
繁殖犬はその多くが粗末なプレハブ小屋などで多頭飼いされています。
そして狭いケージに押し込まれたまま、繁殖期がくるたびに子犬をうむことを強要されます。
パピーミルは何十頭という犬を1人、もしくは数人で管理することが多いため、繁殖犬のケージには常に糞尿が放置され、病気になっても、けがをしても、治療されることはまずありません。
パピーミルに必要なのは可愛い子犬であり、売り物ではない繁殖犬にお金や手間をかけることはしないのです。
こうしてケージから一歩も出ることなく死んでしまう繁殖犬が多くいます。
他にも「引き取り屋」と呼ばれる悪徳なものもいます。
引き取り屋は基本的にペットショップや悪徳ブリーダーから「金にならないであろう犬ら」を処分できないことから引き取っているのです。
1匹あたり個体差はあるが「5000円」や「10000円」など破格の値段でです。
そして引き取った中で売れそうなものであれば再度売りに出し、売れそうになければ衛生的にもよくない部屋で粗末に死ぬまで飼育されます。
飼育という言葉が正しいとは言えないのですが。。
糞尿もそのまま。換気もされていない部屋でゲージに閉じ込めっぱなし。散歩もいけない。これが飼育とは到底言えません。
ショーウィンドウにいる子犬らも例外ではない
皆さんはこんな経験はないでしょうか。
「あれ、この子売れずに残ってる。しかも値下げしてる・・・」
この子の未来って想像できますか?答えは2つのうちのどちらかです。
- 殺処分の対象となる
- 繁殖犬にされる
殺処分については他で述べているのでここでは割愛します。
「2. 繁殖犬にされる」
これは少し以外でもありますよね。でも事実なんです。
まだ小さなうちに母親犬と引き離された子犬たちは生後45日が過ぎると
「ペットオークション」という市場で競りにかけられるそうです。
移動用の小さなケージや段ボールに入れられて長時間移動するために、
体が弱り死んでしまうことも多いといいます。
ある調査によると2014年度には市場やペットショップへの移動中だけで2万3000頭の子犬や子猫が死んでいるそうです。
こうしてなんとかペットショップにたどりついた子犬も、体を大きくしないために必要最低限のえさしか与えられない状況が続きます。
それでも売れ残ってしまった場合は、その多くがペットショップを運営している会社やパピーミル、ブリーダーに繁殖用として売られていきます。
子犬たちもまた、親と同じ運命をたどる可能性があるのです。。
改めて聞きます。
「それでもあなたはペットショップで犬猫を購入したいですか?」
現状を理解した上でどう改善していくか?
上記を踏まえた上でどう殺処分を0にしていくか。上記で説明したことと重複してますが、個人的には3つだと考えます。
- 現在保健所にいる動物を保護する
- 今後保健所に預けることを禁止・抑止させる
- 今後無駄に繁殖をさせない(ペットショップやブリーダーの見直し)
上記に限ると考えます。
今保護されている子らを救い出し、今後は預けさせない。
ではどのようにしていくことがベストか。
現在保健所にいる動物を保護する
各エリア(首都圏、北日本、中日本、西日本)に巨大な保護施設を作り一旦保護する。
そこで簡単な訓練(人になれる訓練など)をし、里親を探す。
課題感としては当たり前だが資金面が最も難題になります。
今後保健所に預けることを禁止・抑止させる
大きな問題はおそらくこっちかと。
こちらがなくならなければ根本的な改善にはなりません。
よほどの止むを得ない理由以外は保健所に預けることを認めない。
など厳しい法律が必要になります。
現状日本では動物を虐待したり殺しても基本的に器物損壊罪として罰せられます。
尊い命を奪ったのにたったの器物損壊のみです。
誰が聞いてもおかしいと思うはずです。
そんなおかしな法律すら認められしまうのがこの国の実情なのです。
今後無駄に繁殖をさせない(ペットショップやブリーダーの見直し)
日本では生体販売が基本となっており、それが普通だと思っています。
その結果不要に繁殖をさせ、繁殖犬などは用済みになったら殺処分をされるなど極めて非道なやり方をしています。
ショーウィンドウ越しにみる風景しか知られていない。。
ヨーロッパでは(特にイギリス)では動物愛護国家なだけあって厳しく審査されており、ペットショップを出すにも厳しい法律があり特定の許可をえる必要があるそうです。
今後日本も見習う必要があります。
まとめ
命は尊いものだ。
そんなの誰だってわかっているはずです。
なぜ人間を殺してはいけないのに、動物は簡単に殺していいのか。
ましてや何も悪いことをしていないのに人間の勝手で殺されてしまう。
いいわけがありません。
今保健所にいる動物らを救い出しても、次から次へと預けにくるものがいるのではなんの解決にもなりません。
国として殺処分を無くすためには今後保健所に預けにくる者を無くすことが最も重要です。
僕自身この事実を知った時とても残念な気持ちになりました。
同じ人間として、犬や猫に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
どうにかしたいと思ってからもう数年経ってしまいました。
事実を知ったことでその事実から目を背けたくなってしまったのです。
しかし今この瞬間にも殺されている動物らはたくさんいます。
もう人間のせいで尊い命が奪われるのはこりごりです。
短期で解決できるよう動いて行きます。